小さい頃から、ずっとドラゴンボールを見続けている世代はもうすでに40代以上になっているはずだ。それだけ古い作品なのに、10歳下の後輩にも、自分たちの子供世代にも話が通じてしまう物語。それだけではない、外国に住む人々にだって通じてしまうくらいに世代も人種も問わずに大人気のコンテンツがドラゴンボール。そして、ずっと心の中に有り続けるんだろうなと確信している作品だ。必然、ドラゴンボールの新作が出るなんて話があれば世界中から注目される運命にある。しかも今作は鳥山明先生の遺作にあたる。鳥山明先生が亡くなった時、今までに感じたことのない喪失感があった。それまでだって好きな有名人が亡くなる事はあったが、悲しいな、と思うくらいのものだった。でも子供時代からずっと側にあり、大好きな世界を続けてくれていて、大人になってもずっと大好きで、その創作の世界に触れている時は子供に戻れて…というくらい自分の生活に根差したコンテンツを作っている作者が亡くなってしまうというのは、そう言う事なのだ。なんだか、一つの時代が閉じてしまった様な感覚。おそらくその日、世界中の人が筆者と同じ事を思っただろう。
だからこそ、DAIMAは噛み締めて見たいという気持ちがどうしても強くなってしまう。
今作の劇伴を担当している作家さんはまだ今の時点では明かされていなかった。ひとまず最新話の第二話まで視聴して思ったのは、このワクワク感ある劇伴は、ドラゴンクエストや初期のドラゴンボールっぽい、懐かしい感じだなと思ったのが第一印象だ。
今のところ流れていた劇伴は日常らしいほのぼのとした少しコメディタッチな楽曲や、メロディックマイナースケールでいかにもな悪役達の暗躍!というような雰囲気を醸し出している楽曲などが使われていた。2話の最後、宇宙船に乗るシーンなんかで流れたどことなくSF要素のある楽曲は、宇宙の広さを感じるような全体にリバーブ強めの響きのある曲なんかも確認出来た。
ドラゴンボールといえば、果てしなく強くなっていく敵とその敵を倒す為にさらに強くなっていく悟空達というイメージがある。Zの劇伴では故・菊池俊輔氏が作ったどことなく時代劇っぽい(菊池氏は暴れん坊将軍などの劇伴も作られており、Zの劇伴ともかなりイメージが近い)音楽が、スピード感のある戦闘シーンなんかに上手くハマっていた。しかし今作とは時代も違うから仕方ないがだいぶ楽曲の毛色が違い、どちらかというと直接的な表現の楽曲が多く劇伴が目立っていた(長く聞いたから覚えてしまっただけかもしれないが)。最近の作品である超での劇伴担当であった住友紀人氏の作る楽曲とDAIMAの劇伴は少し雰囲気が近いかもしれない。良い意味で目立たせず、作品の名脇役として機能している感じも最近の劇伴っぽい。ますます作者が気になるところだ。
DAIMAは冒険に主軸を置いた作品になると言っていたので、これからさらに盛り上がっていく中で使われる楽曲はきっと、現世とは違う大魔界の過酷な環境を表すような荒涼感ある楽曲や、ドラクエで聴くような、壮大な冒険がはじまる!というような勇ましくもワクワクするような楽曲、広い世界を思わせるような少し寂しげな楽曲なんかが似合いそうだなぁ…とこれからどうなっていくのか予想のつかないストーリーとともに、予想を超えてきてくれるような気がする劇伴も、合わせてとても楽しみなのである。
