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株式会社アテナ

「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」はあのOPだけじゃないと言いたい!

マガジンで大人気の漫画が鳴り物入りでアニメ化した!という印象だった(放送前の)黒岩メダカに私の可愛いが通じない。おそらく初見の視聴者の方々は驚き戸惑い、原作からのファンも?マークを禁じ得なかったあのOP。SNSで大いにバズっておりましたので、原作やアニメをみていない方でも一度は名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。是非とも何の事やらわからないという方は何のバイアスもかかってないままでこの記事を一度閉じて、アニメを見てみて欲しいところです。個人的には確かにOPやEDで踊るアニメは昔からたくさんありましたが(昭和のアニメは〇〇音頭みたいなEDでキャラが盆踊りみたいなのを踊っているものが多かったような気がします)、涼宮ハルヒの憂鬱くらいから一気に作画と動きで驚かせてくるようなすごいクオリティのモノが増えたイメージでした。でも、黒岩メダカに私の可愛いが通用しないのOPダンスは、なんというか作画だけは令和クオリティなのに動きは昭和アニメクオリティになっていて脳がバグるという印象でした。

SNSで「虫ダンス」と言われる虫がひっくり返ったような動きを主要キャラクター達が繰り広げる姿は、一周回って「むしろ中毒性を感じる」「逆にわざとやってるんじゃないか」と好意的にとっている方もチラホラ見かけるようになっているので、これはこれで成功ということにしておきましょう。

そもそも冒頭でも話したように、黒岩メダカに私の可愛いが通じないは元々人気漫画であり、ラブコメ群雄割拠のマガジン内でも不動の人気を得ているわけで、そんな事くらいでは揺るがないという方が正しいのかもしれません。

Wikipediaによると、コスプレイヤーとして有名なえなこさんや、ラッパーの般若さんなんかがこの作品を推している模様。ものすごく幅広く受け入れられているという事がわかります。

オーソドックスかつ、懐かしさもある劇伴

さてそんな今作の劇伴はとても元気なイメージの曲が多いです。

第一話序盤で、ヒロインの川井モナが小走りで登校するシーン。ここで流れる劇伴はまさしく古き良きギャルゲーを想起させるような爽やかかつ快活な雰囲気の曲になっている。もちろん古臭いというわけではなく音色などのアプローチはむしろ最近っぽい。あくまで古き良きマインドを感じる程度におさめているあたりがプロの仕事という感じで素晴らしい。さらに驚いたのは第一話のBパート冒頭で流れる劇伴。なんと歌とメロディがついている。大抵の劇伴は基本的にインストゥルメンタルだという常識を覆してくる意外性、短いけれど「自分を可愛いと自覚している」という主人公の心の声が漏れているかのような歌詞になっており、一聴すると幼児番組でかかってくる音楽のような曲なのは考え方が子供っぽいという性格を表しているのだろうか。

作者はけものフレンズやゆるキャン△の劇伴なども手掛ける立山秋航さん。アニメの劇伴のみならずプロデュースなどもこなす売れっ子作家さんだけあって非常に安定した、黒岩メダカに私の可愛いが通じないの世界観に絶妙にマッチした劇伴となっています。

是非ともSNSでバズったOPだけでなく、アニメ本編も見てみてください!とてもみやすく面白い作品です。

公式サイトhttps://monaxmedaka.com/#visualより引用

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