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株式会社アテナ

トリリオンゲームの劇伴がひたすら楽しく、壮大に感じる理由

稲垣理一郎先生は紛れもない天才原作者だ。直近では週刊少年ジャンプでDr.stoneを大ヒットさせ、それ以前にも同雑誌でアイシールド21を大ヒットさせています。どちらもアニメにまでなっており、知名度的にもどちらもアニメ好きでなくとも知っているほどの作品ですので、ここであえて説明する事なく凄さが伝わると思います。そんな稲垣先生が今回は大御所池上遼一氏とタッグを組んで作られた作品がこのトリリオンゲームです。アニメに先駆けてドラマ化もされており、2025年には劇場版も公開予定という人気作品。今作は取り扱う題材が「お金」だからなのか、集英社の少年ジャンプではなく小学館のビッグコミックスペリオールで連載されています。

稲垣理一郎節炸裂!といいますか、主人公達の性格がなんだかDr.stoneにもアイシールドにもいたよなこういうヤツ!みたいな部分や漫画らしく誇張されている部分も多々あるのですが、だからこそとてもスリリングで面白く、なるほど世の中のビジネスに必要なのは「コミュニケーション能力の高さとはったり、そしてその嘘を現実に変えてしまう実務能力が大事なのだな」と納得させられてしまいそうになります。特に序盤、ダブル主人公のハルとガクの二人が会社を立ち上げて出資金を募るあたり。人としての魅力がなければ確かにまず話を聞いてみようとは思わないだろうし、大事なお金を出資するには「コイツに投資しておけば後々儲かるな」と思わせるだけの力と実績がないといけないんだなと強く考えさせられます。あまり言ってもネタバレになってしまうので是非ともご視聴を。面白さは個人的にですが、保証させていただきます。

そんなトリリオンゲームの劇伴から感じるのはオシャレさと壮大さ

まず、最近のアニメとしては珍しくかなり劇伴の音量が大きめにとられています。コレはおそらく演出的に派手にしたい部分や強調したいモノが多いからという事でしょう。それだけしっかりとトリリオンゲームの劇伴は映像と合致しているし、迫力や説得力を増す力が強いと思います。ジャズっぽいアプローチの曲が多めになっていますが、単純に使われている楽器がトランペットやギターなどジャズでよく目立っている音が目立つからそう聞こえるけれど、かなりメロディックに作られた劇伴が多く感じました。そしてどの劇伴も、下品にも上品にも感じられるようなギリギリの緊張感が漂っており、そしてどことなく壮大さを感じてしまうという共通点があります。なぜ壮大に聞こえるのか?それはやはりおそらくこのアニメのテーマが「1兆ドル稼ぐ」という途方もない目標に向かって、時に泥臭く、時にスマートに、時に人を信じ、人を裏切り、さまざまな両極端なアプローチで驚くべきことをしていく。というモノだからでしょう。お金を稼ぐ、というと俗っぽく感じてしまう人も多いかもしれませんが、夢を追いかけるというと非常に純粋に感じる。コレもまた二面性になっており、自由なイメージのジャズを基調にしながらも、曲展開や楽器(ピアノやストリングスなど)を使ったアレンジがその先にある感動や達成感を演出するように仕向けられている曲だからこそ壮大に感じる、というわけです。

まさしく劇伴マジック!

作曲者はさまざまなゲームやドラマ、アニメ、そしてプロデュースで有名な伊賀拓郎氏。見ていてどんどんハマっていけるアニメとなっていますので、是非とも皆様ご視聴してみてはいかがでしょうか。

公式サイトhttps://trilliongame-anime.com/#topより引用

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