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劇伴音楽をわかりやすく世界に発信
株式会社アテナ

俺だけレベルアップな件の劇伴に注目してみると見えてくる新しい視点 

原作は韓国の小説であり、日本でも非常に高い人気を誇る俺だけレベルアップな件。ちょうど一年前の2024年冬クールにアニメ第1期が始まり、2025年1月に満を持して第2期が放送される事になりました。個人的に韓国が原作のアニメは日本原作のアニメよりどこかヒリつくような緊張感がある作品の数が多いように感じます。この俺レベもそう。ストーリー自体は不遇な主人公がある日人生を変えるほどのキッカケを経て最強クラスの身体能力もしくは特殊能力を手に入れる…といった、日本で言うところのなろう系に近い雰囲気になっておりますが、このアニメは舞台が仮想世界や異世界ではなく、現実世界(とはいえ、本当の現実とは一線を画したファンタジックな特徴を有する世界観ではある。しかし、それ以外はある程度現実と乖離していない)という設定になっており、その分「現実世界ではあり得ないレベルアップという仮想世界のような現象が自分の身に起こる」という設定をうまく活かしたものになっております。

現実の世界でも、努力を重ねれば身体の操作が上手くなったり、思考能力がアップしたりはしますが、ゲームのようにわかりやすくレベルアップで自分の能力が跳ね上がっていくという事はあり得ません。確かに自分だけレベルアップという概念があれば…というある意味アニメやゲームが好きな人なら一度はする妄想を上手くストーリーに落とし込んでいるという感じです。しかし、現実にそんな風に日々見違えるように強くなっていくような人がいたら、ちょっと怖いですよね。そういった奇異の目で見られていったり、怪しまれたり、戦闘好きなヤツにちょっかいを出されたり…と危険と隣り合わせの面倒ごとにどんどん巻き込まれていってしまうというのが、主なストーリーです。

どちらかというと、日本のなろう系であれば身体能力が跳ね上がって無双していく…的なところに主眼が置かれるようなモノが多かった中、とんでもない能力を授かってもまだ自分より強い人が多々いる、という物語は少し新鮮な気もします。

劇伴もクールで重々しいものが多い

第1期の時にも使われていた劇伴が第二期にも流れていたりしますが、一期では聞けなかった新しい劇伴も2期で使用されていたりします。

基本的に第1期はまだ主人公が弱く、命の危険に陥る事が多かったため、そういった場面では周波数的にギリギリな聞こえるか聞こえないかくらいの重低音が流れていたりして、それが物語全体に非常に強い緊迫感をもたらしておりました。第2期にも重低音が使われていたりはしますが、第1期よりもだいぶ聞き取りやすい音程になっているため、こちらは敵の強さがわかりやすく視聴者側に伝わるような作りになっております。ただ、2期は主人公が最初からかなり強いため見ていて不安になるようなほどの重低音はあまり使われていないのかな?と思いました。それどころか、2期は非常にカッコ良い痛快なテンポの曲がバトルシーンで使われていたりするため1期よりもさらに視聴中の爽快感がアップしているように思えます。

もちろん、スピーディーな展開や戦闘の見せ方が上手いというのもありますが、劇伴音楽の力を最大限に引き出している、とても音楽を上手く使っているアニメだなと感じるはずです。視聴していてどんどん引き込まれるような感覚になれる、俺だけレベルアップな件。是非とも見ていない方は一期から視聴してみてほしい作品です!

公式サイトhttps://x.com/sololeveling_prより引用

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