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株式会社アテナ

アラフォー男の異世界通販、なんであの劇伴が可能?? 

第一話の冒頭でいきなり2001年宇宙の旅のオマージュ(と言うには酷似しすぎな気もしますが)的な劇伴で始まった今作。SNSでも驚いている人が沢山いましたが、なぜあそこであの曲なのか?そしてどういう経緯で使われていたのか?は全くわかりませんが、この作品には他アニメ作品などのオマージュがかなりふんだんに散りばめられているため、その一環で記念すべき第一話を壮大なモノに見せるための演出だったと考えるのが妥当そうな気がします。アラフォー男の異世界通販自体が「とんでもスキルで異世界放浪メシ」という作品とノリが近いと言われていたり、人気作品なだけあって作品のファンも多い分あまり好みでは無いというアニメファンも散見される作品なので、そういうのが気になる!という方よりは面白ければなんでも良いよね!アニメって肩の力を抜いて楽しむモノだよね!という方向けの作品になっていると思います。実際筆者は、ダラダラと見ているとどんどんその次、その次…と結局最新話まで見てしまうという現象が起きました。

ファンタジックな劇伴が豊富!

主人公のケンイチは38歳。原作の連載開始が2017年、アニメ開始は2025年なので8年の開きはあるものの、おおむね現在のアラフォーから40代後半くらいまでの世代がどハマりしたスーパーファミコンや初期PlayStation時代あたりにそれはもう世の中にたくさんあった、古き良きRPGのBGMっぽい雰囲気の曲が劇伴として流れることが多い。楽器はやはりファンタジーの世界観には欠かせないケルティック音楽に使われるものが使われている。メインテーマで使われているアイリッシュピッコロの音色はどことなくテイルズシリーズなんかで流れてきそうな雰囲気の曲っぽいし、気がつくと…という曲の最初の部分やアイテムBOXという曲のリフなんかもどことなく全盛期のスクウェア作品ぽい(前者はFF5やクロノトリガー、後者からは聖剣伝説を感じる)。

そしてこの作品はかなり劇伴が豊富に使われており、あまり音楽のないところが見当たらないほど。どの音楽も場面場面に非常に沿った劇伴になっており、緊迫したシーンでは張り詰めたような音を、戦闘シーンは勇ましく、日常のシーンには見知らぬ世界でも楽しく生きていこう!というワクワクが詰まっているような感じで、聞いていて全く嫌味がなく聞きやすい。こういった部分もまた、アラフォー男の異世界通販という作品が「肩の力を抜いて楽しめる作品」としての質を向上させているように思う。

人気作品には批評がつきもので、作画崩壊が…とか、セリフ回しが…とSNSではたまに言われていますが、この作品の正解の見方は、というよりアニメって本来そんな細かいところを指摘しながら視聴するものじゃなくて、純粋に面白いし続きが気になるから来週も見ようっと!というものであるという、ごく当たり前なのにとかくアニメ好きの人達が忘れがちなことを思い出させてくれる良作だと思います。

そう思わせてくれるのも劇中の音楽がきっかけだったので、やはり劇伴の力ってすごいなあと再認識することができました

公式サイトhttps://arafo-tsuhan.com/より引用

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