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株式会社アテナ

わたしの幸せな結婚の劇伴を聴くと湧き起こる感情とその音楽的な仕組み

ど定番こそ見たくなる!という言葉がぴったりのアニメ、わたしの幸せな結婚。古くはキャンディキャンディなど、少女漫画の鉄板と言えば不遇な扱いを受けているけれど、優しさや明るさを忘れずに生きる少女が主人公というのが定番でした。「そんなの古いでしょ」という言葉で片付けてしまってはもったいない。やはり良いものは何年経っても良いのです。わたしの幸せな結婚はそういった設定をうまく活かしたシンデレラストーリーになっており、主人公の美世と清霞の二人が、両思いでありつつもさまざまな障害をのりこえていく様が非常に人気。とても応援したくなる主人公像も好感が持てますし、色んな試練を経て成長していく様や少しずつ確実に主人公たち二人の絆が深まっていく様は少女漫画的な展開が大好きな人にとっては非常に大好物といえる作品なのではないでしょうか。アニメも2期ということで1期にはなかったようなタイプの劇伴もたくさん増えておりました。

どこか懐かしさを感じさせてくれる劇伴

普段から頻繁に音楽に触れている人はもちろんのこと、特に日常的には自分から能動的に音楽を聴かないという人でも、音楽というのはあらゆる場所で流れており、1日を通して誰かが作った曲を耳にしない日というのは中々ありません。音楽には感情を揺さぶる力があるため、聴くとさまざまな感情が生まれます。簡単なところではメジャーコードの明るい響きは楽しさを、マイナーコードのどこか哀愁ただよう響きからは悲しみを感じるように人の脳は出来ており、脳の感情や記憶を司る部分に直接訴えかけることが出来るわけです。

わたしの幸せな結婚の劇伴は、作品の時代背景である大正時代に瞬く間に流行していった「和洋折衷」な雰囲気の劇伴になっております。

和とも洋ともつかない景色というものは、現代に生きる人々にとっては当たり前の風景になっており、生まれた頃からそうであったため非常に郷愁を感じる劇伴だなあと思います。

全ての曲がいわゆるヨナ抜き音階(ファとシが抜かれた五音音階で、明治時代に特に流行ったとされる)となっているわけではないですが、この日本を特に感じられるヨナ抜き音階になっている曲を聞くと感じる懐かしさの正体は脳に流れるドーパミンだそうで、自分が体験したことや見聞きしてきた場所なんかを想起する場合でなくても、そういった脳の作用で懐かしさを感じているとしたら不思議なものです。

大正時代を体験してみたくなる

おそらく、アニメを視聴しているほとんどの人達は昭和の生まれだと思うので実際に大正時代を体験したことはないと思います。なんなら大正生まれだったとしても、大正自体が短いために記憶にはきっとあまりないでしょう。華やかな時代だとよく耳にしますし、実際に行けるワケがないのはわかりますがそれでも行ってみたいなぁと思ってしまいます。そんな気持ちを満足させてくれるわたしの幸せな結婚。和と洋がうまいことまだ混ざり合っていない、デザインなんかも手探りだったりする、だからこそ可愛らしく愛おしいような大正という時代感を是非とも良き劇伴とともに楽しんでみては如何でしょうか。

公式サイトhttps://x.com/watashino_infoより引用

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