かわいくて最近っぽさ全開の絵柄と主題歌、そして初代ガンダムのif世界という設定で、劇場版からガンダムフリークのみならず、新規ガンダムファンを増やし魅了した機動戦士GUNDAMGQuuuuuuX。古くからのファンなら間違いなく気になってしまう、ガンダムに反則級の腕のニュータイプであるアムロが乗り込まず、ジオン軍、しかもシャアが奪った世界線。(ちなみに、ガンダムと同時にホワイトベースもついでに奪われているので、あの世界には丸々ファーストの主人公チームは存在しないのかもしれません。まだわかりませんが。)その場合、ジオン軍と地球連邦軍の戦いはどう終結したのか?などなど気になることばかり。というわけで皆様待ってましたのテレビアニメ版がついに放送開始されましたね。SNSでは連日考察勢やファンアート、純粋な感想などが溢れ、放送日には必ずトレンドに登ってくるほどの人気作品となった今作、早速見ましたが本当にスゴイ。なにせエヴァンゲリオンシリーズを手掛けるスタジオカラーとサンライズが初めて共同で制作するアニメで、脚本に庵野秀明氏、榎戸洋司氏。メカニックデザインに山下いくと氏、監督は鶴巻和哉氏と超一流どころが揃ってます。ワクワクしないわけがありません。
オタク第一世代が少年期、第二世代が幼年期に見ていた初代の機動戦士ガンダム。今となっては伝説の作品という認識です。しかし放送当時は人気が芳しくなく打ち切りになったというのは有名な話ですが、そんなファーストガンダムの劇伴第二話では使われまくっています。音響が良いからなのか、他のエフェクト音がちゃんと今っぽいからなのか、それとも再録もしくはリミックスされているからなのかはわかりませんが、1978年にやってたアニメの音をそのまま使ってるんだよ感はなく、ファーストを知らないファンもすんなり聞けるはず。それでいてファーストリアルタイム世代は「当時のままだ…」と思うというから劇伴って不思議なものです。前述の脚本、庵野秀明氏はゴジラ、ライダー、ウルトラマンそしてガンダムと氏がこれを見て育ってきたというものを再解釈して楽しんで自分のモノとしてリライトしてる雰囲気が、ああ…心の底からあの当時を楽しんでいたオタクなんだな!という感じがガンガン伝わってきてとても良いですね。
今のところ、執筆時点で第3話まで放映されていますが、第一話、第二話は特殊として3話が主にストーリーが進んでいく場面となりますが、劇伴を使用される場面はここぞ!というシーンのみ。基本的に日常のシーンなんかは音なしで自然音をバックに展開して行きます。モビルスーツが現れたり、戦闘シーンだったりで劇伴がかかります。電子音メインの近未来感たっぷりの劇伴が魅力的です。それもそのはず、この劇伴は2010年代の日本のロックシーンを最前線で引っ張り続けた残響レコード所属のポストロックバンド「ハイスイノナサ」のメンバーである照井順政氏と、00年代エレクトロニックを取り入れ出した日本ロック界隈の先駆けであったバンド「school food punishment」のメンバー蓮尾理之氏が作っているとのこと。正直、個人的に筆者もファンだった両バンドのメンバーが作っている楽曲なのでそういった目線は抜けきらないかもしれないが、お世辞抜きにめちゃくちゃカッコいい、普段車の中や部屋でのリラックスタイムに流れていて欲しくなるような傑作劇伴となっている。ちなみにすその他にも、挿入歌としてNOMELON NOLEMONの楽曲やエンディングテーマも歌う星街すいせいの楽曲が使われており、劇伴として効果的に使ってやる!というよりこのアニメを通じてこのアーティスト達の知名度を上げようという雰囲気も感じ取ることが出来ます。それだけ、ジークアクスが大大的に売れる!という確信があるという自信の表れにも思えます。
とにかく続きが楽しみ!!
ここまで勢いで書いてしまったけど、ガンダムファンとして、アニメファンとして、そして劇伴ファンであり音楽ファンとしてここまで全方位的に楽しみなアニメは正直10年に1度レベルだとすら思っているので、いち視聴者として続きが楽しみすぎます。ガンダムを見た事がないという方も楽しめる作品だと思いますので、是非とも一緒に楽しみましょう!
公式サイトhttps://x.com/G_GQuuuuuuXから引用